イタリアの中心に位置し、2000年以上もの歴史を誇る街、ローマ!
石畳の道を歩けば、至るところに古代の遺跡や美しい教会が立ち並び、まるでタイムスリップしたかのような気分に。
ピッツァやジェラートなどの絶品グルメに舌鼓を打ちながら、トレビの泉やコロッセオといった観光名所を巡るのはもちろん、隠れた路地や広場で地元の雰囲気を楽しむのもまた格別です。
歩くだけで魅力を感じるこの街は、初めて訪れる人も、何度も足を運んだ人もきっと新しい発見があるはず。
それでは、ローマガイド、スタートします!
ローマ有名観光地
まずは有名な観光地をまとめてご紹介します!
トレビの泉
ローマ観光のハイライトともいえる美しい噴水。背後のバロック建築が見事で、昼も夜も魅力的な姿を見せる。
ここでコインを背中越しに投げると「またローマに戻って来られる」と言われており、多くの観光客が願いを込めて挑戦する。周辺にはジェラート店も多く、散策が楽しい。
また、広場のすぐ近くにはBALENCIAGAの店舗があり、2階の小さい窓からは美しい噴水の全体像を見ることができる。時間がある人はショッピングがてら立ち寄ってみるのも良い。
スペイン広場
映画『ローマの休日』で有名になった階段がある広場である。
階段を上がると、教会やローマの街並みが見渡せる絶好のフォトスポット。広場の中心には優雅なバルカッチャの噴水があり、ローマの賑やかな日常を感じることができる。周囲には高級ブランドのショップが立ち並び、買い物好きにもおすすめだ。
筆者はPRATESI 1948 Flagship Storeで素敵な革の鞄に一目惚れし、買ってしまいました!
真実の口
ローマ神話にまつわる伝説で知られる、巨大な大理石の彫刻である。
その口に手を入れ、嘘をついていると噛まれるという言い伝えがあるため、多くの観光客が訪れる。映画のワンシーンのように写真を撮るのが定番。サンタ・マリア・イン・コスメディン教会内に位置し、教会も一緒に楽しめるスポットだ。
特にハイシーズンは写真撮影のために長蛇の列ができていることもあるため、時間に余裕をもって訪れよう。
筆者は並ぶのが嫌いなので、隙間から撮っただけですが(笑)
パンテオン
古代ローマの栄光を今に伝える、驚異的な建築物である。
そのドームは世界最大級で、中央の「オクルス」から差し込む光が神秘的な雰囲気を生む。内部には数多くの歴史的な彫刻や墓があり、特に画家ラファエロの墓が有名。わずか5ユーロで入場できるの嬉しいポイントだ。
予約はこちらから。
コロッセオ
ローマ帝国時代の壮大な円形闘技場である。
かつては剣闘士たちが命を懸けた試合が行われ、8万人以上を収容したという。今もその圧倒的な規模と美しさで訪れる人を魅了している。内部に入れば、当時の観客席や地下の構造を見ることができ、古代ローマの暮らしに思いを馳せることができる。
公式チケットは14ユーロ。予約はこちらから。
闘技場の床はすでに崩れてなくなっているため、下の写真で見えているのは地下の剣闘士や動物たちの待機場です。ここで薄暗い中、戦いの前の剣闘士や動物が大量に待機していたのかと想像すると、何か恐ろしいような気持ちになります。
ローマには、その魅力から年中大勢の観光客が訪れています。ですので、観光地やレストランは1ヶ月前には全て予約を取っておきましょう!
ローマで行き当たりばったりの旅をしようとすると、待ち時間が何時間にも及んだり、せっかく来たのに観光名所に入れないことになってしまうかもしれませんよ。
個人的おすすめスポット
サンタ・マリーア・マッジョーレ教会
ローマ最大級の美しさを誇るカトリック教会である。
内部は豪華なモザイクと金箔で彩られ、訪れる者を圧倒する荘厳な空間が広がる。5世紀に建設されたとされ、ローマの初期キリスト教建築の重要な象徴である。中でも聖母マリアに捧げられた祭壇は必見で、静かに祈りを捧げたくなる神聖な場所である。
入場料無料で、予約も不要。
イタリア国立21世紀美術館
現代アートと建築の革新を体感できる最先端の美術館である。
著名な建築家ザハ・ハディッドによる流線的なデザインが目を引き、建物自体がアート作品のようだ。内部には現代アートや建築に関するユニークな展示があり、伝統的なローマとは一線を画す新しい文化に触れられる。アート好きなら必見のスポットである。
公式チケットで15€。予約はこちらから。
上の写真は期間限定企画です。素敵で奇抜な洋服がたくさん展示されていました。皆さんが行く時もぜひ、なにか特別企画をやっていないかチェックしてみてください!
ローマ国立近代美術館
19世紀から20世紀初頭のイタリア芸術を網羅する美術館である。
広大な展示スペースには、カノーヴァやモランディといった巨匠の作品が並び、クラシックとモダンが融合する空間が魅力的。庭園エリアもあり、アートを楽しみながらゆったりとした時間を過ごせる。
ローマの喧騒を離れ、知的なひとときを過ごすのに最適な場所だ。
必要滞在時間は3時間前後。
公式チケットは15ユーロ。予約はこちらから。
↑上写真: たまたま期間限定で展示されていたパブロ・ピカソの作品。
Fondazione Alda Fendi
ローマの歴史と現代アートが融合したユニークな文化施設である。Fendi一族のアート財団が所有している。
歴史的建造物を再利用した空間で、革新的な展示やイベントが行われる。訪れるたびに新しい刺激が得られる、アートと創造性の拠点である。
入場料無料で、予約も不要。場所は「真実の口」の近く。
併設されたカフェや屋上テラスからは、ローマの美しい街並みが一望できます!
無料で入れますし、穴場スポットです↓
カフェ・デザート
BarFarnese
カンポ・デ・フィオーリ近くに位置する、落ち着いた雰囲気のエスプレッソバー。
地元の人々が集まるこの場所では、美味しいコーヒーやマリトッツォから、クラシックなイタリアンカクテルや地元産ワインまで楽しむことができる。
ジャケットを着たベテランおじいちゃんオーナーの優しく温かい接客と、店内の懐かしい雰囲気に、ほっと笑顔が溢れる。
夕暮れ時のテラス席は特に雰囲気が良く、ローマの日常を感じながらゆったりとしたひとときを過ごせるスポットである。
Coffee Shop Fondi
ローマの喧騒を忘れられる、隠れ家的なカフェである。場所はテルミニ駅を出てすぐ。
バリスタが淹れるコーヒーは本格的で、特にもったりとした甘い泡が乗ったカプチーノは、唯一無二のおいしさ。
朝食や軽食を楽しむのに最適で、地元の人々が行き交う姿を眺めながらのんびりできる。フレンドリーなスタッフが迎えてくれる、居心地の良い場所だ。
ローマの朝食といえばカプチーノですが、旅先で飲んだカプチーノの中でここが一番美味しくて感動しました。テルミニ駅近くのホテルに滞在する予定の方は、ぜひ訪れてみては。
POMPI
「ティラミスの王様」と称される、ローマを代表するデザート店。
濃厚なティラミスは定番のエスプレッソ味をはじめ、フルーツやピスタチオなどバラエティ豊か。観光の合間に立ち寄るのにぴったりのスポットで、訪れる価値のあるスイーツ天国である。
ローマ内にいくつか店舗があるので、立ち寄りやすいのも嬉しい。イートインがある店舗と持ち帰りのみの店舗があるため、行く前に確認しよう。
クリーミーで甘すぎず、とっても美味しかったですよ!
Regoli Pasticceria
1916年創業の老舗パスティッチェリア。
クラシックなイタリア菓子が並ぶショーケースは見るだけでも楽しい。特におすすめはクリームたっぷりのマリトッツォで、地元民にも観光客にも大人気。伝統的な味を堪能できるローマの甘い名所である。
数年前に日本でも流行したマリトッツォだが、実は本場ローマのマリトッツォは、クリームがあまり甘くない。代わりにパンがコッペパンのように甘いため、そのバランスがちょうど良い。中にはパンにオレンジピールなどが混ぜてあるものもある。ぜひローマで本物のマリトッツォを食べてみよう。
実は筆者は夕方ごろ店に訪れたため、人気のマリトッツォはもう売り切れてしまっていました。他のカフェで食べたマリトッツォがあまり美味しくなかったので、次回はぜひ人気のこちらの店で食べてみたいです…!
皆さんももし訪れる際は、売り切れる前にできるだけ早く行くのがおすすめですよ。
レストラン
Ruma Bottega&Cucina Agricola
地元産の新鮮な素材を活かした料理が楽しめる、こだわりの水牛チーズ専門レストランである。
メニューは季節によって変わり、訪れるたびに新しい味を発見できる。店内はアットホームな雰囲気で、ワインリストも充実。ワインもチーズもお肉も、頬が落ちるほど美味しい。
ローマで丁寧に作られた食事を楽しみたい人におすすめの一軒である。
予約はこちらから。
筆者の中では、ローマで訪れたレストランで一番美味しかったです!絶品すぎて、「おいしい」が止まりませんでした。店内はあまり広くないので、落ち着いて食事ができるのも良かったです。
La Famiglia
テルミニ駅近くの立地で、アットホームな雰囲気のレストラン。良心的な価格で、美味しい伝統的なローマ料理を堪能できる。
特に自家製パスタやトリッパなどの郷土料理とハウスワインが評判。スタッフのフレンドリーな接客も魅力で、何度でも訪れたくなる場所だ。
予約はこちらから。
とにかく色々なローマ料理を味わいたい!という方はまずはここに行きましょう!
Mariuccia
カジュアルながら味にこだわった、ミラノ風のピッツェリアである。
薪窯で焼き上げるピザは外はカリッと、中はふんわりとした絶妙な仕上がり。シンプルなマルゲリータからユニークな創作ピザまで、どれも美味しい。地元の若者にも人気で、ランチやディナーにおすすめのスポットだ。
かなり長蛇の列ができていることがあるため、事前に予約していくと良い。予約はこちらから。
基本ローマのピザは生地が薄めでパリッとしていますが、モチモチの耳のピザも食べたい!という方はぜひこちらの店にも立ち寄ってみてください。文句なしで美味しいです。
バチカン市国
バチカン市国は世界で最も小さな独立国家であり、カトリック教会の中心地である。
ローマ市内に位置し、国全体が歴史と芸術に満ちている。サンピエトロ広場やバチカン宮殿、美術館といった見どころが密集しており、世界中の観光客が訪れる。歴史的にも宗教的にも特別な雰囲気を持つこの地は、ローマ旅行では絶対に外せないスポットである。
バチカン市国自体は、ローマ中心部にあるためアクセスは非常に簡単。メトロで「オッタヴィアーノ(Ottaviano)」駅または「チプロ(Cipro)」駅で下車すれば、駅からサンピエトロ広場までは徒歩5〜10分ほどで到着できる。また、歩いてサンタンジェロ城やティベリーナ川沿いを散策しつつ、サンピエトロ広場を目指しても良い。
サンピエトロ広場には簡単に入れるが、サンピエトロ寺院やバチカン美術館への入場はセキュリティチェックがあるため、早めの到着を心がけること。
バチカン市国に行くなら、「二人のローマ教皇」という映画を見ておくのがおすすめです。
これは実話に基づく物語で、この映画を見ると日本人にはあまり馴染みのないローマ教皇やカトリック教会の歴史についての理解が深まります。ストーリーもユーモラスで見ごたえがありますよ!
サン・ピエトロ寺院
バチカン市国の中心にそびえ立つ、キリスト教最大の教会。
壮大なクーポラはミケランジェロの設計で、頂上からの眺めは圧巻。内部にはベルニーニによる祭壇や、ミケランジェロの「ピエタ像」があり、どれも感動的な美しさを誇る。訪れるたびに心を打たれる神聖な空間だ。
入場料無料で、予約も必要なし。
その荘厳さと広さに圧倒されました…
↑上写真: ミケランジェロのピエタ像
↑上写真:「天国への扉」
「天国への扉(Porta Santa)」は、通常閉ざされているサンピエトロ寺院の特別な扉である。25年に一度の「聖年(ジュビリー)」に開かれ、扉をくぐることで罪の赦しや神の恩寵が得られるとされる。
教皇がハンマーで扉を叩く開扉の儀式は荘厳で感動的。その25年に1度の聖年が2025年であり、現在バチカンを訪れると扉をくぐることができる。
今が天国へ行くチャンス
バチカン宮殿
バチカン宮殿はローマ教皇の公式な住居であり、荘厳な建築が特徴の宮殿である。
内部には多くの部屋や礼拝堂があり、各部屋は豪華な装飾で彩られている。特に「ラファエロの間」は必見で、ルネサンス芸術の頂点を感じることができる。歴史と芸術が融合した神秘的な場所である。
バチカン宮殿の大半を占める世界有数の規模を誇るバチカン美術館には、何時間でも見て回れるほどの収蔵品がある。
エジプトの遺物からルネサンスの名作まで、あらゆる時代の美術が揃うのが魅力的。中でもシスティーナ礼拝堂は、ミケランジェロの天井画「天地創造」と壁画「最後の審判」が展示されており、息をのむ美しさである。訪れる者を圧倒する芸術の宝庫である。
予約は必須ではないが、予約をしないと長蛇の列に数時間待たなければならないため、事前予約を強くお勧めする。2か月前から予約ができるため、できるだけ早めにチケットを取ると良い。予約はこちらから。
筆者は年末のハイシーズンだったこともあり、1カ月前にチケットが売り切れてしまっていたので、今回は諦めました…皆さんは早めに予約を取ってくださいね!
まとめ
美食、歴史、文化をたっぷり味わえた、大満足のローマ旅でした。マリトッツォやバチカン宮殿など、まだまだやり残したことはありますが、トレビの泉にちゃんとコインを入れられたのでまたの機会を楽しみにしている筆者です^ ^
皆さんもぜひ、魅力溢れる街ローマを訪ねてみてください!
コメント