みんなの日本語 L2

第二課

これは〜です(か)

🌱文の練習をする前に、基本的な物の名前を導入しましょう。導入した後は、練習過程で少しずつ覚えてもらいましょう。

✏️語彙: 時計、腕時計、机、椅子、テレビ、CD、本、辞書、ペン、鉛筆、シャープペンシル、ノート、手帳、消しゴム、かばん、パソコン(コンピューター)、携帯、雑誌、車、鍵、シャツ、靴、チョコレート、お土産など

第二課の語彙以外にもいくつか語彙を導入しておくと、あとで他の文型も練習しやすくなります。下のイラストのような語彙カードも用意すると便利です。

🌱「これ」→「あれ」→「それ」の順で練習します。

(ペンを持って)
ペンです。これはペンです。
(本を持って)
本です。これは本です。

🌱同様に、これは〇〇です。」を繰り返します。

🌱慣れてきたら、「あれは〇〇です。」の練習をします。

(次に、壁にかかっている時計を指差します。)
時計です。あれは時計です。

(テレビを指差します。)
テレビです。あれはテレビです。

🌱黒板に絵カードをたくさん貼って、同様に「あれは〇〇です。」を練習します。

🌱慣れてきたら、最後に「それは〇〇です。」を導入します。

(学生のペンを指差して)
ペンです。それはペンです
(学生のカバンを指差して)
かばんです。それはカバンです。
(同様に学生のものを指差して)
机です。それは机です。
椅子です。それは椅子です。
ノートです。それはノートです。
消しゴムです。それは消しゴムです。

🌱これ、それ、あれ全て導入したら、自分から近いものは「これ」、相手に近いものは「それ」、自分からも相手からも遠いものは「あれ」ということを伝えます。実際に指を指して教えてもいいですが、以下のようなイラストも伝わりやすいです。

練習B1

🌱次ははい、いいえ」の疑問文を練習します。質問と答えの主語が変わらない「あれ」から練習しましょう。

あれは時計ですか。ーはい、あれは時計です。
あれはテレビですか。ーはい、あれはテレビです。
あれは雑誌ですか。ーいいえ、あれは雑誌じゃありません。新聞です。
あれはえんぴつですか。ーいいえ、あれはえんぴつじゃありません。消しゴムです。

🌱次に「これ」「それ」を練習しましょう。

これはペンですか。ーはい、それはペンです。
これはノートですか。ーはい、それはノートです。
これは椅子ですか。ーいいえ、それは椅子じゃありません。机です。
これは財布ですか。ーいいえ、それは財布じゃありません。手帳です。

(学生の持ち物指差して)
それは鞄ですか。ーはい、これは鞄です。
それは腕時計ですか。ーはい、これは腕時計です。
それはコーヒーですか。ーいいえ、これはコーヒーじゃありません。ジュースです。
それは財布ですか。ーいいえ、これは財布じゃありません。携帯です。

学生同士で 自分の持ち物やカードを使ってペアワークをさせると理解が深まります。

(ペアワーク例)
学生A:これは鞄ですか。
学生B:はい、それは鞄です。
学生A:これはノートですか。
学生B:いいえ、それはノートじゃありません。ペンです。

練習B2

🌱最後に、「何ですか」の疑問文を導入します。

(絵カードにはてなマークをあてます。)
なんですか。ー時計です。
なんですか。ー財布です。


あれはなんですか。ーあれはテレビです。
これはなんですか。ーそれはペンです。
それはなんですか。ーこれはチョコレートです。

練習B3

練習C1

〜ですか、〜ですか

🌱最初に、「A or B 」と大きく板書して、「Aですか、Bですか」と言って概念を導入します。その後はどんどん口練習していけばいいです。

(絵カードや実際の物を使って)
辞書ですか、雑誌ですか。
ボールペンですか、シャープペンシルですか。
鞄ですか、財布ですか。

(ひらがなを一字板書して、読み方を確認)
「あ」ですか、「お」ですか。
「わ」ですか、「れ」ですか。
「め」ですか、「ぬ」ですか。

練習B4

なんの<物>ですか

🌱まずは、わかりやすい本や雑誌で練習します。

(様々な雑誌を用意して)
これはなんですか。ーそれは雑誌です。
そうですね。
(雑誌の写真指さして)
これはなんですか。ーそれは車です。

そうです。
車の雑誌です。
これは車の雑誌です。

(同様に)
これはテレビの雑誌です。
これは鞄の雑誌です。
これは腕時計の雑誌です。
(教科書見せて)
これは日本語の本です。

🌱慣れてきたら、疑問文の練習をします。

(雑誌の写真の部分をはてなマークで隠して)
なんの雑誌ですか。ー車の雑誌です。

これはなんの雑誌ですか。ーそれは車の雑誌です。
これはなんの雑誌ですか。ーそれはテレビの雑誌です。
これはなんの本ですか。ーそれは日本語の本です。

🌱繰り返し練習したら、次は会社で練習します。
「会社」と板書して、いくつか関連のある絵カードを用意しましょう。(携帯、車などの)

アップルは会社です。
アップルは、車?時計?携帯、、?ー携帯です。

そうです。
アップルは携帯の会社です。

(同様に)
トヨタは車の会社です。
ロレックスは腕時計の会社です。
スターバックスはコーヒーの会社です。
JALは飛行機の会社です。


ニンテンドーはなんの会社ですか。ーニンテンドーはゲームの会社です
サムソンはなんの会社ですか。ーサムソンは携帯の会社です
ユニクロはなんの会社ですか。ーユニクロはシャツの会社です

練習B5

練習C2

誰の<物>ですか

🌱以下のような絵カードがあると練習が捗ります。

だれですか。ージョンさんです。

そうですね。これはなんですか。ーそれは車です。

そうです。ジョンさんの車です。

これはジョンさんの車です。

(同様に)
これは山田さんの財布です。
これはミゲルさんの鞄です。
これはカルロスさんの腕時計です。

🌱慣れてきたら、疑問文をします。

(顔のところにはてなマークをあてて)
誰の車ですか。
これは誰の車ですか。ージョンさんの車です

(同様に)
これは誰の財布ですか。ー山田さんの財布です。
これは誰の鞄ですか。ーミゲルさんの鞄です。
これは誰の腕時計ですか。ーカルロスさんの腕時計です。

練習B6


🌱省略バージョンも簡単に教えます
「(ものの名前)をomitもいいです。」と教えます。

これは誰の車ですか。ージョンさんの車です。

これは誰のですか。ージョンさんのです。 

これは誰の財布ですか。ー山田さんの財布です。

これは誰のですか。ー山田さんのです。

このあたりで、「“の”はなんですか。」と学生に聞かれることが多々あります。
この時点では、筆者は簡潔に「of」「〜’s」の二つの意味があると教えています。

この/その/あの〜

🌱下のようなイラストを描きます。(実際のものを使ってもいいです)

あれ、鞄とノートです。

誰のですか??

この鞄は誰のですか。
このノートは誰のですか。

その鞄は誰のですか。
そのノートは誰のですか。

あの鞄は誰のですか。
あのノートは誰のですか。

「これ鞄」だめです。「この鞄」です。
「それ鞄」だめです。「その鞄」です。
「あれ鞄」だめです。「あの鞄」です。

(伝わらない時は、「これ それ あれ are cannot use with Noun.」と教えます)

練習B7

練習B8

練習C3

→最後に文型・例文を聞いて、会話(DVD)を見ましょう。

第二課はこれで終了です☀️

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