溢れる活気と熱気の真ん中を、悠々と流れるチャオプラヤー川。その奥に佇むのは暁の寺。静と動が調和する街バンコクは、ここ何年も世界中の観光客を魅了し続けています。
今回は、そんな独特の世界観が漂うバンコクを覗いてみましょう。
基本情報
日本との時差
バンコクと日本の時差はー2時間。東京からのフライト時間は、6時間半ほど。
気候
熱帯モンスーン気候。バンコクの年間平均気温は28度前後で、年間を通して暖かい。日差しが強く湿度が高い。乾季は11月〜2月、暑季(一年で最も暑い季節。雨量は少ないがスコールに注意)は3月〜5月、雨季は6月〜10月。
言語
タイ語。バンコクは観光客が多いため、おおむね英語も通じる。
ビザ
バンコクへ行くのにビザは必要ない。
通貨・物価
通貨:THB(タイ・バーツ)。2024年5月現在、1THB=4.2JPY。
物価:安め。物や場所により異なるが、一般的に日本より安い。食費も一回数百円。
治安
重大犯罪は稀だが、スリやひったくりに注意。特に観光地や繁華街では貴重品やスマホを狙われやすいため、チャック付きのカバンやチェーン付きのスマホがお勧め。
交通手段
タイではグラブタクシー・グラブバイクが利用できる。ただし、バンコク市内はいつでも交通渋滞がひどく、予想到着時間より2〜3倍かかってしまうため、歩ける距離なら歩いた方が吉。
また、グラブは行き先や値段の交渉をしなくてもいい点が便利だが、タイでは通常タクシーよりグラブの方が価格が高い傾向にある。
プラグ・電圧
タイのプラグは日本と同じAタイプが主流だが、CタイプとBFタイプもある。CタイプとBFタイプの場合は、変換プラグが必要。
電圧は220V、周波数は50Hz。
訪問地
ダムヌンサドゥアック水上マーケット
水上マーケット。
タイはいくつかの水上マーケットがあることで有名だが、ダムヌンサドゥアック水上マーケットはその中でも最も有名なマーケット。古来から人々が生活や貿易のために利用していた運河が、今は観光地として生かされている。バンコクからは少し離れているが、タイの豊かな歴史と文化を感じることができるため一見の価値あり。
水上マーケットではタイのお土産や果物、絵画、舟の上で作られるタイ料理などを購入できる。お土産は全体的に割高だが、のんびりと様々な工芸品を見るだけでも楽しい。マーケットは朝8時ごろから始まる。昼過ぎには店じまいが始まるため、午前中には到着しておきたいところだ。
海鮮パッタイ。
水上マーケットを回る舟はモーター式と手漕ぎ式の2種類がある。モーター式は音が騒々しいので、おばあちゃんがオールで漕いでくれる手漕ぎ式がゆったりとできてお勧め。
また、乗り場も5箇所ほどあるため、最初にすぐ乗らずにいくつかの場所で値段を聞いて比較した方が良い。筆者が訪れた時は、入り口から少し進んだ真ん中あたりが一番安かった。
一周20〜30分ほど。舟に揺られて気持ちのいい風を浴びながら、タイの歴史に想いを馳せよう。
【交通】
ダムヌンサドゥアック水上マーケットは、バンコクから南西に約80キロ行ったところにあるラチャブリ県に位置する。今回筆者は、行きはバンコクからタクシー、帰りはバスを利用した。
タクシーでダムヌンサドゥアック水上マーケットへ行く際の注意点
タクシーでダムヌンサドゥアック水上マーケットへ行く場合、バンコクからおよそ2時間かかる。乗り換えもなくゆったりと移動できるのがいい点だが、ぜひ気をつけて欲しいことがある。それは、タクシーで行くと高確率で偽物の水上マーケットへ連れて行かれること。
筆者はグラブを利用して行ったため目的地はすでにアプリ上で入力してあるにも関らず、最初にタクシーが止まった所はTaluang Pier水上マーケットというところだった。ここは目的地のダムヌンサドゥアック水上マーケットから程近い運河だが、規模が小さく、何より値段が1000バーツと、本家の50バーツとは比べ物にならないほど高い。
このようなお金儲けのビジネスが運河の経営者とタクシー運転手の間で横行しているとみられるため、十分注意して欲しい。筆者は何度も「ここではなく、ここから10分先のダムヌンサドゥアック水上マーケットに行きたい」ということを伝えたが、「ここから先は船でしか行けないから、ここが入り口だ」と説得された。
結局、整理券を取って順番を待ち、受付に通されて初めて値段が確認できて、やはりここではないということを伝えたらようやく本当の水上マーケットへ連れて行ってくれた。
また、厄介なことに偽物水上マーケットは他にもあるらしく、バンコクからバス(ロットゥー)に乗っても途中の偽マーケットで降ろされてしまうことがあるようだ。
自力で行く場合は、しっかりとGoogleマップで以下の場所に到着しているか確認してから入場しよう。
「トラブルも旅の思い出」というタフな旅行者ならいいが、できるだけスムーズにマーケットを訪れたい人はツアーを利用した方が無難かもしれない。
ワットパークナム
ワットパークナムは、アユタヤ王朝時代(日本の室町時代)に建てられた歴史ある王室寺院。この寺院は、バンコクの観光名所が集まっている中心地から少し離れたトンブリ地区にある。
寺院は5階建で、1階と3階は博物館、2階は瞑想の間、4階は仏像展示室、そして5階は仏舎利塔の間となっている。1階から4階までは、仏像だけでなくタイの芸術や文化遺産も展示されており、寺院でありながら展示品にも見所が満載である。
最上階の仏舎利塔の間には、ガラスの仏舎利塔を中心として、天井にはエメラルドに輝く天井画が広がっている。明るく幻想的な雰囲気の天井画は、天国をイメージして描かれた仏殿図だと言われている。
また、建物の外では高さ69メートルの黄金の大仏や、美しい庭を見ることができる。
タイのユニークな仏教世界に触れられる貴重な場所に、ぜひ足を運んでみてはいかが。
カリプソキャバレー
カリプソキャバレーは、バンコクの有名なニューハーフショー。ショーのストーリーは、花嫁と花婿が出てきたり、マリリンモンローやリアーナが突然登場したり、かと思えば屈強なレスラーが出てきたりとまさにカオスな内容。ただ、なぜか元気が湧いてくる不思議で楽しいショーである。ニューハーフの演者の美しさにはただただ驚く。お酒を片手にタイならではのエネルギーあふれるショーを楽しむのも一興だ。子供も入場可。
ショーの後には廊下で演者の方々が並んで見送ってくれる。チップを渡せば好きな演者と一緒に写真を撮ることもできる。チケット予約はこちらから。
staneemeehoi
エプロンお兄さんたち。
タイらしい賑やかな夜を味わいたい!という方はサタニーミーホイへ。ここはバンコク中心からタクシーで30分ほど行ったところにある海鮮料理屋だ。しかし、ただの海鮮料理屋ではない。
ここで働いているスタッフは、全員がセクシーな衣装を着たマッチョなお兄さんたち。数十分ごとに流れ始めるショーの音楽に乗って、マッチョ総出で雄叫びをあげながら踊りだす、クレイジーで楽しい店だ。
SNSで人気を集め、バンコク郊外ながらいつも満席の人気店。予約必須である。
ユニークなショーだけでなく、海鮮料理も貝料理やエビ料理を中心に美味しいものばかり。また、この店はファムムマーケットという食べ物屋台や服、雑貨などを売っているナイトマーケットの中に位置しているため、買い物も一緒に楽しむことができる。
バンコクでの忘れられない夜になるだろう。
まとめ
暖かい人々、おびただしい車、川を渡る舟、輝く寺院、絶品ローカル料理、、、様々なもので溢れているユニークな街、バンコク。雑誌やテレビでもよく特集される人気の観光地ですが、自分で足を運ばないとわからない魅力がこの街にはあります。さあ皆さんもいざバンコクへ!
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